Wild on the Farmの菜園で育つバジル
植物図鑑

バジル:効能、食べ方、そしてオーガニックでの育て方

地中海の夏を代表するハーブの王様——文字どおり暑さを燃料に育つ植物で、熱帯の高地で本領を発揮させるには、ちょっとした作戦が必要です。

栄養と効能

バジル(Ocimum basilicum)は少量しか口にしないハーブですが、その一枚一枚に有効成分が凝縮されています。生のバジル大さじ1杯で、1日に必要なビタミンKの約13%がとれ(乾燥させると水分が抜けて栄養が凝縮されるため、さらに多くなります)、ビタミンA、マンガン、鉄も少量含まれます。とくに注目されるのは精油成分——品種によってオイゲノール、リナロール、エストラゴールなど——で、実験室では抗酸化・抗炎症作用が研究されています。有望な結果は出ているものの、その多くは試験管内や動物での研究にとどまっており、人への効果はさらなる臨床研究による確認が必要です。学名も興味深く、Ocimum は古代ギリシャ語の「香る」に、basilicum は「王の」を意味する basilikón に由来するとされます。バジルはまさに「王のハーブ」とみなされていたのです。ミントやセージと同じシソ科に特徴的な四角い茎は、野外で見分けるときのよい手がかりになります。

この情報は教育を目的としたものであり、この植物の伝統的かつ一般的に知られている利用法をご紹介するものです。医学的な助言ではなく、資格を持つ医療専門家の指導に代わるものでもありません。薬用として植物をお使いになる前には、必ず医師にご相談ください。特に妊娠中・授乳中の方、お薬を服用中の方はご注意ください。

食べ方

バジルは生か、ほんの少し温める程度がいちばん。長く加熱してはいけません。長時間の熱は、揮発しやすい香りの精油をあっという間に壊してしまいます。バジルを松の実、ニンニク、パルメザンチーズ、オリーブオイルとすりつぶしたジェノベーゼペーストがもっとも有名な使い方ですが、カプレーゼ(トマト、モッツァレラ、生バジル)もまた、トマトとの相性のよさをよく物語っています。ソースやスープ、炒め物には、香りを守るため最初ではなく仕上げに加えましょう。オイルやビネガーに香りを移すのにも最適で、食べられる花は葉より少しまろやかで、きれいな飾りになります。保存するなら、乾燥より冷凍(ペーストにするか、刻んで少量のオイルと製氷皿で凍らせる)のほうがずっと香りが残ります。乾燥させると香り成分の多くが飛んでしまうのです。

オーガニックでの育て方

バジル自体は難しい植物ではありませんが、はっきりと寒がりなので、育てる土地の気候によって事情が大きく変わります。

私たちの菜園のバジル

正直に言えば、オルケタの雲霧林のいつも涼しい気候は、バジルにとって決して育てやすい環境ではありません。本来は熱帯の低地の植物で、続く暑さと直射日光を求めますが、標高の高い雲霧林の涼しい夜は、それを惜しみなく与えてはくれないのです。ここでいちばんうまくいく作戦は、菜園でもっとも暖かく日当たりのよい場所をバジルのためにとっておくこと。風の当たらない一角で、できれば真昼の日差しをたっぷり浴び、昼の熱をため込んで夜に放つ壁や石のそばならなおよし。そして、より涼しく、繊細な葉にカビの病気が出やすい雨季ではなく、空が晴れて日差しがまっすぐ届く乾季に育てることです。

相性のよい植物(コンパニオンプランツ)

避けたい植物

知っておきたいこと

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