Wild on the Farmで、屋上緑化のロッジの上の枝になる赤いプラム
植物図鑑

プラム(スモモ):効能、食べ方、そしてオーガニックでの育て方

ロッジの上にのびる枝に、白い粉をまとった赤紫の実——プラムは冬のある国の木です。熱帯でそれが熟すのを見られるのは、標高だけがかなえてくれる、小さな勝利です。

栄養と効能

プラムはバラ科の木の実で、サクランボ、モモ、アンズ、アーモンドの親戚です。85%以上が水分でカロリーは低く、食物繊維、ビタミンC、ビタミンK、カリウムを含みます。赤や紫の皮にはアントシアニンが、果肉にはフェノール酸が豊富で、どちらも抗酸化成分です。なによりよく知られているのは、お通じへの働きです。吸収されにくい天然の糖、ソルビトールを含み、これが食物繊維とあいまって、おだやかな緩下作用をもたらします。乾燥させたプルーンでは、すべてが凝縮されるので、この作用はさらにはっきりします。簡単な注意点がふたつ。一度にたくさん食べると、お腹が張ったり下したりすることがあります。また、種のなかの仁(じん)は食べません。消化されるとシアン化物を出すアミグダリンを含んでいるからです。

この情報は教育を目的としたものであり、この植物の伝統的かつ一般的に知られている利用法をご紹介するものです。医学的な助言ではなく、資格を持つ医療専門家の指導に代わるものでもありません。薬用として植物をお使いになる前には、必ず医師にご相談ください。特に妊娠中・授乳中の方、お薬を服用中の方はご注意ください。

食べ方

熟したプラムは、指で押すと少しへこむくらいのところを摘んで、まずそのままいただきます。果汁たっぷりの果肉は、中心は甘く、皮の近くは酸っぱい。この性質のおかげで、加熱に向く果物の筆頭でもあります。タルト、クラフティ、クランブル、少しのハチミツをかけてオーブン焼きに。ジャムやコンポートにすれば、皮の酸味が味に奥行きを与えます。塩味の料理では、チャツネや甘酸っぱいソースにして、豚肉、鴨、チーズに添えます。少しかためのプラムは加熱向き。よく熟したものは、すぐに食べるか、ジュースやシャーベットに。冷蔵庫で数日もち、種を取れば冷凍もできます。低温のオーブンで乾かせば、自家製のプルーンになります。

オーガニックでの育て方

プラムの木は、あまり手がかかりません。ただ、熱帯ではなかなかそろわない条件がひとつ必要です。寒さです。

私たちの菜園のプラム

パナマでプラムを育てるのは、あたりまえのことではありません。低地では、まったく不可能です。木は育っても、寒さがなければ花が咲かないからです。すべてを変えるのは標高です。標高1,800メートルのオルケタの夜は、木が求める寒さの一部を与えられるほど涼しいのです。温帯の果物が栽培されている、チリキ県のほかの高地と同じように。そして、私たちはなんとか実らせています。写真のプラムの木は、私たちがフランスから持ち帰って屋上緑化のロッジの上手に植えたもので、うっすらと白い粉をまとった赤紫の実をつけています。収穫はまだささやかで、年によってむらがあります。雲霧林の湿気のせいで、木の風通しをよくする剪定と、実の腐敗の見回りも欠かせません。それでも、ここで熟したプラムは、ひと粒ひと粒が、うまくいった喜びの味がします。

相性のよい植物(コンパニオンプランツ)

避けたい植物

知っておきたいこと

本記事の著作権は Wild on the Farm(Boquete Cloud Forest Lodge)に帰属します。事前の書面による許可なく、複製、再掲載、再配布することを禁じます。 法的表示の全文を読む →