Wild on the Farmで育つ、ビロードのような銀色のセージの葉
植物図鑑

セージ:効能、食べ方、そしてオーガニックでの育て方

「救う」ハーブ——ビロードのような銀色の葉をもつ小さな低木。太陽と乾いた土を好む植物なので、雲霧林では、足元を乾いたままに保つちょっとした工夫が必要です。

栄養と効能

コモンセージ(Salvia officinalis)は、ミント、タイム、ローズマリーと同じシソ科の植物です。香りづけとして少量を口にするハーブで、おもにビタミンKを含むほか、ローズマリーと共通するロスマリン酸やカルノシン酸といった抗酸化成分も含んでいます。その名はラテン語で「救う」「癒やす」を意味する salvare に由来します。セージは古代からヨーロッパの薬草療法の中心的な存在で、中世の古いことわざは「庭にセージがあるのに、なぜ人が死ぬことがあろうか」とまで問いかけています。伝統的には、消化を助けるハーブティーとして、のどの痛みにはうがい薬として、また発汗やほてりをやわらげるために使われてきました。これらの使い方については、いくつかの臨床研究が有望な結果を示していますが、まだ限られたものです。大切な注意点がひとつあります。セージの精油には、大量にとると神経毒性のあるツジョンが含まれています。料理での使用は安全ですが、濃縮された製品や精油は、妊娠中・授乳中の方やてんかんのある方にはすすめられません。また、薬用として大量に長期間とり続けることは避けるべきです。

この情報は教育を目的としたものであり、この植物の伝統的かつ一般的に知られている利用法をご紹介するものです。医学的な助言ではなく、資格を持つ医療専門家の指導に代わるものでもありません。薬用として植物をお使いになる前には、必ず医師にご相談ください。特に妊娠中・授乳中の方、お薬を服用中の方はご注意ください。

食べ方

セージは、樟脳を思わせるほろ苦さのある力強い味わい。控えめに使うのがコツですが、一皿をがらりと変えてくれます。もっとも有名なのはイタリアの使い方。葉を丸ごと焦がしバターで数秒、カリッとするまで揚げ焼きにし、ラビオリやニョッキ、カボチャのパスタにかけます。生ハムとセージの葉を巻いた仔牛肉の料理サルティンボッカ・アッラ・ロマーナには欠かせず、豚肉、ローストした鶏肉、鴨、お祝いの詰め物料理にも伝統的に添えられます。カボチャ、栗、飴色に炒めたタマネギ、個性の強いチーズなど、甘くてコクのある味ととくによく合います。生の葉は冷蔵庫で数日もち、乾燥させると香りがいっそう凝縮されます。沸かしたお湯に葉を数枚入れれば香り高いハーブティーになり、伝統的には食後に飲まれます。

オーガニックでの育て方

セージは丈夫で、ほとんど手のかからない植物です——たったひとつの本当の敵、水のやりすぎさえ避ければ。

私たちの菜園のセージ

正直に言いましょう。セージは雲霧林のために生まれた植物ではありません。焼けつくような太陽と、すぐに乾く土を愛する地中海の灌木地帯の植物です。ところがオルケタにあるのは、涼しさと霧、そしてほとんど途切れることのない湿気。うまくいく作戦は、セージのために小さな地中海の一角をつくってあげることです。敷地でいちばん日当たりと風通しのよい場所に、盛り土やレイズドベッドを用意し、砂と砂利を混ぜて軽くした土にして、雨水がすぐに抜けるようにします。すでにタイムとローズマリーが育っている石積みの畝が理想的な場所です。石が昼の熱をたくわえ、水はけも申し分ありません。雨季にはうどんこ病に気をつけ、軽く剪定して株元の風通しをよくします。

菜園で育つコモンセージの株

相性のよい植物(コンパニオンプランツ)

避けたい植物

知っておきたいこと

本記事の著作権は Wild on the Farm(Boquete Cloud Forest Lodge)に帰属します。事前の書面による許可なく、複製、再掲載、再配布することを禁じます。 法的表示の全文を読む →