Wild on the Farmの菜園の段々畑で、トマトの足元に咲くオレンジ色のカレンデュラ
植物図鑑

カレンデュラ(キンセンカ):効能、使い方、そしてオーガニックでの育て方

太陽とともに開く、鮮やかなオレンジ色の花——カレンデュラは野菜を守り、お皿を彩り、肌をいたわります。農園でいちばんの働きものの花です。

特性と効能

カレンデュラ(Calendula officinalis、和名キンセンカ)は、地中海沿岸が原産のキク科の植物で、ヨーロッパでもっとも古くから肌の手入れに使われてきた植物のひとつです。花の色はカロテノイドによるもので、フラボノイドやトリテルペン——とくにファラジオールエステル——を含みます。肌をしずめ、炎症をやわらげる働きは、これらの成分によるものと考えられています。伝統的な使い方はよく確立されていて、ヨーロッパではカレンデュラの製剤が、軽い皮膚の炎症や、小さな傷の治りを助けるための伝統的な薬として認められています。放射線治療による皮膚の炎症についてなど、同じ方向を示す臨床研究もいくつかありますが、数はまだ多くありません。

農園では、私たち自身がそれをじかに経験しました。私たちは自分たちの花で、肌を美しく保つための製品を作っています。そして、ひどいやけどに使ったとき、「驚くべき」と言ってはばからないほどの良い作用を、自分たちの体で確かめました。これはひとつの体験談であり、約束ではありません。重いやけどは、まず医師にみせること。カレンデュラは、そのうえでの手助けです。注意点はふたつ。キク科(ブタクサ、カモミール、アルニカ)にアレルギーのある方は、カレンデュラにも反応することがあります。また、妊娠中の内服はすすめられません。

この情報は教育を目的としたものであり、この植物の伝統的かつ一般的に知られている利用法をご紹介するものです。医学的な助言ではなく、資格を持つ医療専門家の指導に代わるものでもありません。薬用として植物をお使いになる前には、必ず医師にご相談ください。特に妊娠中・授乳中の方、お薬を服用中の方はご注意ください。

使い方

肌のために。 基本は浸出油(インフューズドオイル)です。びんに、しっかり乾燥させた花を詰めます——これが肝心です。生の花では、オイルにカビが生えてしまいます。オリーブオイルかヒマワリ油を花がかぶるまで注ぎ、光の当たらない場所で、ときどき揺すりながら3〜4週間おいて、こします。この黄金色のオイルは、乾燥した肌、荒れた肌、ほてった肌にそのまま使えます。少量のミツロウと一緒にやさしく溶かせば、バームになります。

キッチンで。 花びらは食べられ、ほんのりこしょうのような辛みと、かすかな苦みがあります。サラダ、ごはん、オムレツ、スープに散らしたり、バターやフレッシュチーズに混ぜ込んだり。昔は「貧者のサフラン」と呼ばれました。香りはありませんが、花びらが料理を黄色く染めてくれるからです。食べるのは花びらだけ。花の緑の中心は、苦みが強いので使いません。

ハーブティーとして。 乾燥させた花を数輪、沸かしたてのお湯1杯に入れれば、やさしい味のお茶になります。冷まして、湿布やうがいに使うのも昔ながらの方法です。

オーガニックでの育て方

菜園でもっとも育てやすい花のひとつです。育つのが早く、長く咲き、こぼれ種でひとりでに増えます。

私たちの菜園のカレンデュラ

ここでは、カレンデュラは花壇に分けて植えてあるのではありません。野菜のあいだで育っています。写真では、菜園の段々畑で、トマトの足元に咲いています。畝のあいだのあちこちでも見かけます。私たちはこの花を、虫の忌避植物として使っています。強い香りとべたつく茎が、害虫の一部を遠ざけたり、からめとったりします。その一方で、花はアブラムシをよく食べるハナアブやテントウムシを呼び寄せます。薬剤をいっさい使わない菜園では、貴重な守りです。標高1,800メートルのオルケタの涼しさは、この花にぴったり。ほぼ一年じゅう花を咲かせるので、私たちはこまめに花を摘んで乾かし、オイルやバームを作っています。

よく開いたところを摘む、カレンデュラの花

相性のよい植物(コンパニオンプランツ)

避けたい植物

知っておきたいこと

本記事の著作権は Wild on the Farm(Boquete Cloud Forest Lodge)に帰属します。事前の書面による許可なく、複製、再掲載、再配布することを禁じます。 法的表示の全文を読む →